2025.11.30実家問題
実家の2階は暮らしの形が整っていないだけ。
■ 子世帯としての生活イメージが湧かないのは自然なこと
昔の家の2階は、
・和室が2つ
・収納に使われた洋室が1つ
・使い方が定まらない広いホール
・水まわりゼロ
という構成が多く、この状態のままでは“生活が完成する形”が見えません。
しかし、現場で分かるのは、
「2階が使えない」のではなく、“子世帯の暮らしに必要な要素が揃っていないだけ”。
■ 部屋の用途を当てはめなくていい。2階全体を把握し、暮らしに合うように間取りを作り直す
よくある誤解が、
・和室は子ども部屋
・洋室は寝室
という“当てはめ方式”。
しかし本来は、
・子世帯の生活動線
・2階全体のつながり
・水まわりの配置
・将来の暮らし方
これらを踏まえて、必要に応じて壁を取り払ったり、仕切りを追加したりしながら、
生活の形に合わせて2階全体を組み直すのが正しい順番です。
配管の可否は、現地でプロが判断します。
最初から「2階に水まわりは無理」と決めつける必要はありません。
■ 子世帯として暮らすための「生活の基礎」は、この4つで整います
生活空間を成立させるための基礎機能は次の4点です。
● ミニキッチン
飲み物や軽食の準備・片付けが2階で完結する。
● 洗面台
身支度や手洗いを2階で済ませられる。
● トイレ
上り下りのストレスを大きく減らす重要設備。
● 冷凍冷蔵庫
食材・飲み物を置く場所があるだけで、生活の独立性が高まる。
これらをどこに配置するかを軸に間取りを整えると、2階は“かつての家”ではなく子世帯の生活空間に変わります。
■ 1階がタイル風呂なら、このタイミングで直したくなる理由が揃っています
タイル風呂の家では、同居をきっかけにユニットバスへ入れ替える選択が非常多いです。
これは「古いから」ではなく、
“この機会に直したい根拠がはっきりある”からです。
・冬場、とにかく冷たい
・タイルの割れ目から水が入り、構造材を濡らしてしまう
・湿った木部がシロアリの温床になりやすい
・段差や滑りやすさなど、安全面の不安がある
・脱衣室との温度差が大きく、ヒートショックのリスクが高い
こうした構造・安全・健康面でのリスクが重なっているため、
同居のタイミングを「浴室まわりを見直すきっかけ」にされる方が多いのです。
■ 必要な工事をするなら、補助金で“少し背中を押してもらえる”(2026年度も継続が閣議決定)
同居に向けて生活設備を整える工事は、補助金の有無にかかわらず、必要なタイミングで行うべきものです。
ただちょうど運がよく、次のような工事が補助対象になる制度が2026年度も継続します。
・水まわり(洗面台・トイレ・節湯水栓)
・内窓(腰窓6か所+掃き出し窓1か所)
・浴室(高断熱浴槽・節湯水栓)
・給湯器(高効率タイプ)
今回のように「2階生活の基礎づくり+浴室改善」を行うケースでは、
ざっくり20万円前後の補助がつくことがある
というイメージでいていただければ十分です。
あくまで主役は暮らしそのものの改善でありますが、
補助金がれば、少し背中を押してもらえますね。
■ 注意
※補助額は制度・対象商品・工事内容によって変動します。
※ここでの数字は、2026年度制度に基づいた“目安”です。
※制度は更新されるため、契約前には必ず最新情報をご確認ください。
■ リフォームを検討中の方へ
実家の2階や同居に合わせたリフォームは、家の状態によって必要な整え方が大きく変わります。
当社では、まず「お話を聞くこと」から始めています。
当社のリフォームの流れはこちらにまとめています。必要な方は参考にしてください。
■ 書いた人
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2級建築士・2級建築大工築技能士
婿入りして建築の世界に入る。
お客様に一番近い大工。現場に一番近い建築士。
現場経験をもとに、「実家」「二世帯」「築古リノベーション」について発信しています。
X(旧Twitter)でも家づくりの気づきを発信中です。
→ https://x.com/yuichi_ko_yo