2025.12.21新築
「住宅性能は?」答えられない家づくりはしたくい。
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■ はじめに
「この家の住宅性能は、どれくらいですか?」
この質問に、
数字で答えられないまま家づくりを続けるのは違う。
ある時から、そう強く思うようになりました。
暖かいかどうか。
快適かどうか。
安心できるかどうか。
それを
「大丈夫です」「ちゃんとやっています」
という言葉だけで済ませてはいけない。
お施主様が自分で判断できる材料を、
こちらが用意する必要がある。
この記事は、そのために
私たちが何を大切にし、何を変えようとしているのかを書きました。
■ 私たちは、技術で家をつくってきた
現場では、当たり前のことを積み重ねてきました。
・納まりを考える
・丈夫な構造をつくる
・断熱欠損をつくらない
・違和感があれば立ち止まる
お家は、最後は現場で決まります。
だからこそ、自分たちの仕事には
手応えも、自負もありました。
「ちゃんとつくる」ことには、
これまでも向き合ってきたつもりです。
■ それでも、足りなかったもの
「ちゃんとつくっている」
「手は抜いていない」
それは事実です。
ただ、それだけでは
お施主様の判断材料にはならなかった。
「住宅性能は?」と聞かれたとき、
誰が聞いても同じ理解になる形で
説明できていなかった。
ここが、
私たち自身の弱さであり、遅れだったと思っています。
■ 問題は、技術そのものではなかった
振り返って気づいたのは、
問題は「つくれない」ことではありませんでした。
どれくらい断熱できているのか
どれくらい隙間がないのか
どれくらい安心なのか
これを
感覚ではなく、結果として示す仕組みが
弱かったのです。
住宅性能は、
説明できてこそ意味があります。
■ 数字は、技術を否定するものではない
数字は、
職人の感覚を縛るものではありません。
むしろ、
技術がきちんと成立しているかを確認し、
説明するためのものだと考えています。
現場の精度が低ければ、
どんな仕組みでも数字は出ません。
逆に言えば、
数字が出ているという事実は、
施工が成立している証拠です。
■ だから、スーパーウォールという「仕組み」を選んだ
私たちがスーパーウォールを採用した理由は、
「新しい工法に乗り換えたかった」からではありません。
・断熱性能を数値で示せる
・気密性能を実測で確認できる
・構造を根拠をもって説明できる
自分たちの家づくりを、
数字で説明できるようにしたかった。
スーパーウォールは、
高性能な断熱パネル・高断熱サッシ・計画換気を
一体の仕組みとして組み立て、
さらに気密測定を行い、性能報告書として数値を残す
ところまでが前提になっています。
技術を捨てたのではなく、
技術に裏付けを持たせるための仕組みとして選びました。
■ いま、出せる数字と、出せない数字
ここは正直に書きます。
現時点では、
私たち自身が施工した
スーパーウォール新築住宅の実測データは、まだありません。
これから建てる住まいで、
一棟一棟、測り、残し、
積み重ねていく段階です。
■ メーカーのデータは「可能性」を示すもの
LIXILが公開している
スーパーウォール工法の実験データや検証結果はあります。
それは、
どこまで性能が狙えるのか
どんな管理をすれば、その水準に近づけるのか
仕組みとしての可能性を示すものです。
ただし、それをそのまま
「私たちの家の性能です」とは言いません。
最終的に答えるべきなのは、
自分たちの現場の数字だと考えています。
※スーパーウォール工法の公式情報については、
LIXILの公式ページをご確認ください。
■ だから今、約束できること
いま約束できるのは、
「すごい数値」ではありません。
・住宅性能から逃げないこと
・数字を測り、記録すること
・良い結果も、反省点も残すこと
これからは、
気密測定を行い、数値を記録し、
説明できる形で残していきます。
■ 当社のスーパーウォール新築について
私たちが新築住宅で採用している
スーパーウォールについては、
住宅性能の考え方や、家づくりの姿勢を整理した
専用ページをご用意しています。
メーカー資料の転載ではなく、
「なぜこの工法を選んだのか」
「どう説明しようとしているのか」
をまとめた内容です。
■ 書いた人
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2級建築士・2級建築大工築技能士
婿入りして建築の世界に入る。
お客様に一番近い大工。現場に一番近い建築士。
現場経験をもとに、「実家」「二世帯」「築古リノベーション」について発信しています。
X(旧Twitter)でも家づくりの気づきを発信中です。
→ https://x.com/yuichi_ko_yo