インスタグラム
フェイスブック

Blog小林建工のスタッフブログ

2024.05.19リフォーム・リノベ知識の読み物

音の問題を解決するためのポイント

音の問題とは?

新しいお家に住んでから気が付いてしまうのが音の問題です。例えば、道路からの交通騒音や工事現場の機械音、隣人の生活音など、さまざまな形で現れます。これらの騒音は、不快に思うだけでなく、睡眠障害やストレス、集中力の低下など、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。振動もまた、同様の問題を引き起こす可能性があります。そのため、建築における音の問題は重要です。ですので、今回のブログで音の問題について、建てる前にしっかり対策を知っておきましょう。

建築設計における重要性

建築設計段階における音への対策で重要な3つのポイントについて解説します。

 

建物の配置

建物をどのように配置するかは、外部からの騒音の影響を受ける範囲や方向を決定します。例えば、交通量の多い道路に近接する場合は、建物を遮音性の高い設計にする必要があります。また、隣地との距離や配置も重要です。どうしても生活音やエアコンの室外機の音などは、ほぼ必ず発生します。音の影響を最小限に抑えるための対策が必要です。

 

構造設計

建物の構造が音の伝える影響は思ったより大きいものです。振動や音の伝わり方を考えて適切な構造設計をすることが必要です。例えば、壁や床の構造を工夫することで、2階の足音が響きにくくなりますし、寝室と隣接するリビングのとの間の壁の防音性能高めれば、生活音が軽減され、寝やすくなると思います。壁の厚みや吸音材の有無、床の材質なども検討し、適切な遮音性や吸音性を確保することが重要です。

 

間取り

部屋の配置や各部屋の役割などを検討することが、快適にできる空間をつくるうえで重要なポイントです。例えば、早く就寝する親夫婦が生活する1階の寝室の上に、就寝の遅い2階の若夫婦の生活スペースを用意しない。また、2階にトイレがある場合は、水洗の音が気になる方もいらっしゃいますので配置に注意しましょう。

設計段階での適切な対策が行われなかった場合、後からの改修や対応が難しくなることがあります。そのため、建築設計における音の問題への対処は、設計の担当の方としっかり相談して、きちんと計画をしたいですね。

適切な建材の選定

遮音性の高い窓や壁材などを選定することが重要です。遮音性の高い窓と壁材は、道路からの騒音や、近隣の生活音を軽減します。特に、近くに商店や飲食店など、人が集まる場所の近くに生活されている方は、遮音性の高い窓や壁材を意識して取り入れてはどうでしょうか。

さらに、振動を吸収する材料の使用も効果的です。振動を吸収する材料を使用することで、隣の部屋の会話やエアコンなど機会の駆動音が軽減されます。最近ですと、自宅にサロンを開く場合、プライベート空間と区切る壁に防音処理をすることがあります。そうすることで、サロンで接客中に、自宅で家族が生活していても生活音が気になりづらくなります。

ただし、建材の選定にはコスト面や耐久性なども考慮する必要があります。高性能な建材は通常、高価である場合がありますが、長期的な視点で見れば、快適な居住空間を実現するためには投資する価値があります。また、耐久性の高い建材を選定することで、長期間にわたって音の問題に対処できることができます。

適切な建材の選定は、完成した後では、交換や改修が難しいため、効果やコスト、耐久性をよく考えて選びましょう。

まとめ

音の問題は、建築設計段階での対策が非常に重要です。建物の配置、構造設計、間取りの工夫により、外部からの騒音や生活音を効果的に軽減できます。また、適切な建材を選定し、快適な居住空間を実現しましょう。しっかりとした計画と対策を講じることで、長期にわたって快適な住環境を保つことができます。音の問題に対しては、やはり専門知識のある設計担当者と十分に相談し、適切な対策を取り入れましょう。

ランキング

アーカイブ