2025.11.24実家問題
実家をどうするか迷ったら、まず家族の将来から考えてください
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実家の扱いをどうするか──。
50代・60代になると、誰もが一度は考えるテーマです。
・親が元気なうちにどう進めるべきか
・自分たちが住む可能性はあるのか
・売る?貸す?それとも子供に残す?
・老朽化はどれくらい進んでいるのか
選択肢はいくつもありますが、
最初に考えるべきことは「建物」ではなく「家族の将来像」です。
■ 実家をどう扱うかは、“誰が・いつ・どう暮らすか”で決まる
いちばん大切なのは建物の状態よりも、
その家に「誰が暮らすのか」「どんな距離感で支え合うのか」 という将来像です。
これは私自身の経験からも痛感しています。
私の実家は、私と兄弟が暮らしている間はリフォームで対応し、
その後、弟が最終的に継ぐと決まったタイミングで新築に建て替えました。
一方、私が婿入りした先の家では、
2階を子世帯用に整えるため、
・畳交換
・テレビ台を新調
・トイレ交換
といった “リフォームの範囲” の改善がされていました。
小さな改善でも暮らしやすさが大きく変わることを、ここで実感しました。
そして仕事では、
間取り変更からキッチン新設まで含む“本格的な子世帯リノベーション” を多く担当しています。
暮らす人数・生活リズム・プライバシーの確保。
こうした条件が揃うと、
子世帯の生活はリノベーション規模で整える方が現実的なケースが増えていきます。
■ 建物の状態を見るのは「将来像」が定まってから
誰が住むのか、いつのための家なのか。
ここが決まったら、次に建物の状態を確認します。
特に注意すべきは、
屋根・外壁など、雨漏りにつながる部分。
水が入ると、
・構造の腐食
・シロアリリスク
・内部のカビ
・下地の劣化
につながり、修繕費が高額になる可能性があります。
リフォームでもリノベーションでも、
最優先で確認すべきポイントです。
■ 売る・貸すという選択肢も、将来像によって判断が変わります
実家には
「売る」「貸す」「残す」 という選択肢があります。
ただし、どれが正解かは 家族の将来像によって大きく変わります。
● 売る場合
築古の家は 建物の価値がほとんどつかないことが多い ため、
実際には「土地として売る」ケースが中心です。
しかし最近は、
築古×フルリノベーションを希望する買い手 も一定数います。
建物の状態が良いなら、
「中古住宅として売れる可能性」もあります。
● 貸す場合
需要がある地域なら、
手入れをしたうえで貸す選択肢 も現実的です。
ただし、貸すためには
・雨漏り
・水まわり
・安全性
など基本的な部分の整備は避けられません。
■ 結論:実家の将来は「建物」ではなく「家族」から決めていく
建物を見る前に、
まずは 家族の暮らしの未来 を言葉にしていくこと。
・誰が住むのか
・どんな距離で支えるのか
・何を残したいのか
・何を負担にしたくないのか
これが決まれば、建物の判断は自然と決まってきます。
お家の話は、家族の話です。
誰が、いつ、どんな暮らしを望むのか。
その順番で整理していくことで、実家の判断は必ず見えてきます。
もし迷われたら、いつでもご相談ください
✦【リフォームを検討中の方へ】
実家の2階をどう整えるかは、
家ごとに状態も暮らし方もまったく違います。
当社のリフォーム・リノベーションの考え方はこちらでまとめています。
必要な方はご参考にしてください。
■ 書いた人
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2級建築士・2級建築大工築技能士
婿入りして建築の世界に入る。
お客様に一番近い大工。現場に一番近い建築士。
現場経験をもとに、「実家」「二世帯」「築古リノベーション」について発信しています。
X(旧Twitter)でも家づくりの気づきを発信中です。
→ https://x.com/yuichi_ko_yo